ノーペイン・ノーゲイン
本日は最近読んでいる本で紹介された物語を少しお話したいと思います。
ザクロの実
あるところに三人兄弟が住んでいました
兄弟は話し合いバラバラに修行の旅に出て10年後に再会を誓い
そして行った先で不思議な物をそれぞれ持って帰る事を条件に
長男は東の都に、次男は西の都に、一番下の子は南の森へ向かった
長男はある旅人から世界の隅々まで見えるガラスのコップを買った
次男はある街で絨毯売りから空飛ぶ絨毯を買った
三男は森の奥で真っ赤な実が一つしか生ってないザクロの木の実を持ち帰った
それぞれが不思議だと確信した物を持って家に戻り互いに見せ合うことになり
長男が持って帰ってきた世界の隅々まで見渡せるコップを見ると
とある国のお姫様が重病でベットに寝ている姿が映った
傍らで王様が「どんな医者でも治せない、誰か早く治してくれるものはいないか、このままでは死んでしまいそうだ」と嘆いている
これを聞いた三兄弟は急いで行こうと、次男の魔法の絨毯でお姫様のところに向かった
そして三男が持っていた不思議なザクロの実を食べれば良くなるに違いないと確信し
実の半分をお姫様に差し出した
すると顔に生気が戻り力強く立ち上がる事が出来た
王様は感激し「三人の内誰でも、結婚してよいから話し合って決めなさい」と言った
そこに姫が「質問させて欲しい」と割って入ってきた
まず長男に姫が聞いた
「あなたは、世界の隅々見渡せるガラスのコップで私の重病を発見してくださいました。その望遠鏡のようなコップは今でも元のままですか?」
長男「はい、全く元のままです」
次は次男に
「あなたの魔法の絨毯に乗って私のところにいち早く駆けつけくれましたが、その絨毯は今でも空を飛べますか」
次男「全く問題ありませんし、空を飛べます」
最後に三男に
「あなたはザクロの実を食べさせて病気を治してくれました。そのザクロの実は以前と違いますか?」
三男「半分差し上げましたので、今は半分しかありません」
さて姫は誰を選んだでしょう?
そしてそれはなぜでしょう?
興味のある方は室長まで!!!
ユダヤの教えとして語り継がれるお話だそうです。
読書大好き室長でした!