漁網から未来を編む ― 廃棄物を資源に変える挑戦
- tyugainet
- 9月8日
- 読了時間: 2分

石川県七尾湾。かつて「使い捨て」とされてきた漁網が、いま新たな命を吹き込まれています。中外製網と鹿渡島定置さんで取り組んだ再生漁網の記事が掲載させて頂きます。漁網製造の老舗企業である我々が、廃棄漁網を回収・再生し、再び海へと送り出すリサイクルの輪を築きつつあります。
使命は「資源を守ること」
毎年のように大量に廃棄・漂流する漁網。環境問題の一因として国際的にも注目されてきました。そんな中、中外製網は「資源を守る使命」に立ち上がり、廃棄漁網をリサイクルして新しい漁網を生み出す独自の仕組みを構築。使い古された網を回収し、洗浄・再生樹脂化を経て繊維へ。そして再び網として漁場に戻す――その循環こそが未来の漁業を支えるカギとなります。
七尾湾から世界へ広がる可能性
工場では、編み上げられた新たな漁網を前に、若き世代のリーダーが語ります。「廃棄物をゴミにせず、資源として生かすことが、私たちの使命です」
その言葉には、地域の漁業を未来へつなぐ責任感と、世界的に高まるサステナブル社会への挑戦が込められています。海と共に歩んできた北陸から、やがて世界へ――再生漁網の可能性は無限です。
循環型社会への一歩
漁網の再生は単なるリサイクルにとどまりません。
環境保全:海洋漂流物の削減
資源循環:石油由来の新素材依存からの脱却
地域経済:新しい産業と雇用の創出
この取り組みは、石川から全国、そして世界へ広がる“循環型社会”の象徴となることを願っています。
読者へのメッセージ
あなたが口にする魚の背景には、漁網があります。その漁網が環境を壊す存在にも、未来を守る存在にもなり得るのです。中外製網の挑戦は、「資源を守る」という普遍的な使命を胸に、海と地域と未来をつなぐ物語です。
次世代へ、豊かな海を残すために――。
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